有人宇宙船「神舟18号」を搭載して打ち上げられるロケット「長征2号F遥18」=25日、中国・酒泉衛星発射センター(新華社=共同)

中国は25日、北西部の酒泉衛星発射センターから有人宇宙船「神舟18号」を打ち上げ、26日に宇宙ステーション「天宮」とのドッキングに成功した。宇宙当局が発表した。習近平指導部は「宇宙強国」を掲げ、開発競争で米国やインドに対抗。月面探査プロジェクトの責任者は、2035年までに月面に研究ステーションを完成させる計画だと明らかにした。

中国は22年に天宮を完成させた。宇宙飛行士が約半年ごとに交代し、常駐する。神舟18号はロケット「長征2号F遥18」に搭載。搭乗した飛行士3人が天宮で活動してきた神舟17号の飛行士3人と交代し、船外活動や科学実験を行う。神舟17号の3人は今月30日に地球に帰還する予定。

月探査を巡り、中国は30年までに中国人初の月面着陸を実現させる計画。月の裏側から試料(サンプル)を持ち帰る世界初の試みのため、月面無人探査機「嫦娥6号」を近く打ち上げる。(共同)

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