企業家らとの会合で演説するロシアのプーチン大統領=モスクワで2024年4月25日、スプートニク通信AP

 ロシアのプーチン大統領は25日、企業家らとの会合に出席し、5月に中国を訪問する意向を示した。タス通信などが報じた。プーチン氏は5月7日に通算5期目の就任式を控えており、新たな任期で初の外遊になる見通し。

 プーチン氏は会合の参加者から中国の習近平国家主席について問われると、「5月の(中国)訪問を計画している」と述べた。具体的な日程には言及しなかった。ウクライナでの「特別軍事作戦」を巡って欧米との対立が深まる中、中露の関係強化を改めて誇示したい狙いがあるとみられる。

 プーチン氏は3月、議会関係者との会合で、5期目最初の外遊先として中国を訪れ、習氏と会談することについて「必ず考慮する」と話していた。また、4月9日には訪中していたラブロフ外相が習氏と会談。露外務省は同日、習氏が、プーチン氏の訪中に向けた重要な一段階としてラブロフ氏との会談に臨んだと発表していた。

 プーチン氏が訪中し習氏との会談が実現すれば、2023年10月に北京で開催された中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議に合わせて実施されて以来となる。【山衛守剛】

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