トランプ前米大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業の株価が20日、今年3月の上場以来の最安値を更新した。AP通信によると、トランプ氏の保有株の時価総額も約半年で約3分の1の約16億ドル(約2300億円)まで下落。11月の米大統領選の選挙情勢に連動して値動きする「トランプ銘柄」の代表格で、トランプ氏の先行きを不安視する声の表れだとみられる。
20日は株の6割近くを保有するトランプ氏らの売却規制が解除されるタイミングだった。トランプ氏は事前に「株を売るつもりはない」と明言していたが、トランプ氏ら大株主の動きを警戒して、売りが加速したとみられる。
トランプ氏は、大統領在任中はX(ツイッター)を主なSNS(ネット交流サービス)として使用していたが、2021年にトランプ氏の支持者らによる連邦議会襲撃事件が起きた後にアカウントが凍結された。その後、Xに似たトゥルース・ソーシャルを立ち上げ、支持者向けの発信に活用していた。
実業家のイーロン・マスク氏がXを買収し、22年11月にトランプ氏のアカウント凍結が解除された後も、トゥルースを主に使用してきたが、今年8月のマスク氏との対談を契機にXも時折併用するようになった。【ワシントン秋山信一】
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