タイの首都・バンコクで8月30日から3日間、日本の文化や観光地を紹介する国内最大級の展示会が開かれました。会場には静岡県内の観光地を紹介するブースも設けられました。
アニメや日本食を紹介
杉村祐太朗 記者:
こちら日本博の会場ですが、たくさんのブースが出店していてタイの人たちで熱気に包まれています
タイの首都・バンコクのショッピングモール。
ここで8月30日から3日間の日程で開かれていたのが「バンコク日本博」です。
9回目を迎えた2024年のテーマは「日本を好きになっちゃった」。
会場にはアニメや漫画など日本のサブカルチャーを紹介するブースや、人気の日本食を提供する店など200を超える企業や団体が出店し、訪れた人たちが日本の文化を堪能していました。
タイ人女性:
(日本が)好きです、何回も旅行しました。アニメと漫画が好きです
女子高校生:
(好きなアーティストは)YOASOBIと藤井風です
タイ人訪日客が回復 支出も急増
日本政府観光局によると、日本を訪れるタイ人は、2023年が約99万6000人で2022
年の4倍以上となっていて、コロナ禍前の2019年(約131万9000人)の75%まで回
復しています。
さらに訪日タイ人の1人当たりの旅行支出も急激に伸びていて、2023年は約19万1000円で、2019年(約17万3000円)と比べると145%となっています。
これらは経済成長に伴う中間所得層の増加を背景で、今後さらなる増加も見込めることから、静岡の企業や自治体もインバウンド施策を積極的に行う必要があります。
静岡県の観光地もPR
杉村祐太朗記者:
会場の一角には静岡を紹介するブースもあり、県内の観光地をPRしています
ブースではテレビ静岡が東伊豆町の観光協会などと協力し、多言語に翻訳された観光ガイドを配布しました。
スタッフが自然やグルメなど東伊豆の魅力を伝えると、ブースに立ち寄ったタイの人たちも熱心に質問するなど興味を示している様子です。
タイ人女性:
富士山があるのは知っていますが(静岡に)行ったことはないです
タイ人女性:
(静岡に)1回行ったことがあります。自然と神社が好きです
タイ人男性:
(東伊豆に)行ってみたいですね。自然と温泉と食べ物に興味があります
3日間で約12万人が来場した日本博。
インバウンド需要がコロナ禍前の水準に戻りつつある今、静岡県の魅力をどう発信し、観光客を呼び込んでいくのか、企業や自治体の取り組みに注目が集まります。
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