中国の犯罪組織への関与が疑われているフィリピンの前市長が逃亡先のインドネシアからフィリピンに強制送還され、逮捕されました。

フィリピン・ルソン島北部にあるバンバン市の市長を務めていたアリス・グォ氏は6日未明、政府のチャーター機でインドネシアから首都マニラの空港に強制送還されました。

フィリピン当局によりますと、グォ氏は中国人向けの違法なオンラインカジノの運営に関与した疑いが持たれているほかフィリピン国籍を偽った中国人との疑惑が持ち上がっています。

グォ氏は7月に不法にフィリピンを出国したため当局が行方を追っていましたが4日、逃亡先のインドネシアで身柄を拘束されました。

グォ氏は会見で「脅迫され、死の脅威にさらされていた」と話していて、フィリピン当局はグォ氏を帰国と同時に収賄容疑などで逮捕し、今後、賭博組織とのつながりや国籍について本格的な捜査を行う方針です。

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