11月の米大統領選に関するロイター/イプソスの世論調査によると、ヒスパニック系有権者の間では、民主党のハリス副大統領(右写真)の支持率が共和党のトランプ前大統領(左写真)の支持率を13%ポイント上回っている。トランプ氏は5月にニューヨークで、ハリス氏はワシントンで7月撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz, Nathan Howard)

11月の米大統領選に関するロイター/イプソスの世論調査によると、ヒスパニック系有権者の間では、民主党のハリス副大統領の支持率が共和党のトランプ前大統領の支持率を13%ポイント上回っている。医療・気候政策が支持されていることが背景。

ヒスパニック系は多様性に富み、人口に占める比率が急ピッチに増加している。浮動票が多いとみられ、両候補が取り込みを図っている。

経済問題を巡っては、登録有権者全体の45%がトランプ氏の政策を支持し、ハリス氏支持の36%を上回ったが、ヒスパニック系の登録有権者に限ると、トランプ氏とハリス氏の支持率はともに39%で拮抗。民主党の支持が拡大したことが浮き彫りとなった。ヒスパニック系を対象とした5月の調査ではトランプ氏が民主党のバイデン大統領を4ポイントリードしていた。

医療政策を巡っては、ハリス氏を支持するヒスパニック系有権者が46%、トランプ氏を支持する有権者が29%。気候政策ではそれぞれ46%、23%だった。

移民政策ではトランプ氏を支持するヒスパニック系有権者が42%で、ハリス氏支持の37%を上回った。登録有権者全体ではそれぞれ46%、36%だった。

ヒスパニック系が有権者全体に占める比率は2022年時点で約14%。05─09年の国勢調査では9%だった。専門家によると、若年層が多く、大統領選に初めて投票する有権者の比率も相対的に高いため、票読みが難しい。

調査は8月21─28日にヒスパニック系登録有権者412人を含む全米の成人4253人を対象に実施した。



Jason Lange Bo Erickson [ロイター]


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