米中西部イリノイ州シカゴ郊外で、乗客の射殺事件が起きた「ブルーライン」の列車内=2024年9月3日、AP

 米中西部イリノイ州シカゴ郊外で2日早朝、列車内で4人の乗客が相次いで射殺される事件があった。警察当局は、シカゴに住む30歳の男性を殺人容疑で逮捕。地元首長はAP通信に対し、「被害者は眠っている間に、処刑のように殺害された」と説明した。

 地元自治体によると、2日午前5時半ごろ、シカゴ市内や郊外を運行する公共鉄道網の一つ「ブルーライン」の列車内で銃撃があったと警察に通報があった。二つの車両で、別々に乗車していたとみられる男性3人と女性1人が死亡。容疑者は逃走したが、防犯カメラの映像などを基に、別の列車に乗っているところを拘束された。

米中西部イリノイ州シカゴ周辺で運行される鉄道路線「ブルーライン」の駅=2024年8月23日、秋山信一撮影

 ブルーラインはシカゴ中心部と郊外の国際空港を結ぶ主要路線で24時間運行されている。地元メディアによると、夜間や冬季にはホームレスが車内で寒さをしのぐことがあり、被害者がホームレスだった可能性もあるという。容疑者の動機は不明だが、地元首長は「住民は平静を失っている」と衝撃を語った。【ワシントン秋山信一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。