フランス・パリのセーヌ川では、オリンピックに続き、またしても水質問題が浮上しました。
セーヌ川が競技会場となっているパラリンピック・トライアスロンの開催が延期され、2日、1日遅れでのスタートとなったのです。
セーヌ川は長年、水質の問題が指摘されていて、これまでパリ市などは2300億円ほどを投じ改善を進めてきました。
オリンピック前には、パリのイダルゴ市長が顔に水をつけて泳ぐなどして、水質改善をアピールしていました。
しかし、雨の影響による水質悪化で、オリンピック・トライアスロンの競技日程が変更。
更に競技後、複数の選手の体調不良がメディアやSNSなどを通じて伝えられました。
こうした中、パリのイダルゴ市長がパラリンピック開催前にセーヌ川で泳ぐ動画をSNSに投稿し、再び安全をアピールしたのです。
しかし、この週末の大雨でセーヌ川の水質が悪化し、パラリンピックでも競技日程が変更される事態となったのです。
そして2日、予定していた男女の全種目が実施されました。
地元メディアによると、パリのラバダン副市長は「遊泳に問題はない」との考えを改めて強調し、
「セーヌ川で今後もスポーツ大会を開き続けます。選手らが開催に満足しているからです」としています。
フランス水泳連盟の副会長は、オリンピックで体調不良を訴えた選手について、「セーヌ川の水とは関係がない」と説明しました。
実際に泳いだパラアスリートはどう感じたのでしょうか。
男子で金メダルを獲得したオランダのイエツェ・プラト選手は「体調については数日後に聞いてくれ」とおどけながら話したうえで、「いい状態だった。水も透き通っている気がした」とコメントしています。
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