タイの現職議員が、取材を受けている最中に女性記者の頭を平手打ちする動画が今、物議を醸しています。

問題の行為が起きたのは8月16日。

タイの女性記者が、新首相に選出されたペートンタン氏に関し、「きょうの首相の投票をみてどう思われますか?」と質問すると、「何を聞いているんだ」と議員に詰め寄られ、頭を何度も平手でたたかれたのです。

渦中の現職議員は、副首相も経験しているプラウィット・ウォンスワン議員(79)です。

なぜ、プラウィット議員は、このような行為に及んだのでしょうか。

地元メディアは、「前首相が失職し、プラウィット議員自身が新首相の座に就くことを期待していたが、ペートンタン氏に首相の座を奪われたことで機嫌が悪かったとの指摘もある」と報じています。

今回の件を受けて、女性ジャーナリスト連盟は、「このような暴力的な行為は、特に、選挙で選ばれた政治家であるがゆえ容認できない」と指摘。

一方、プラウィット議員側は、「記者と長年親交があり、冗談でたたいた」と釈明。

平手打ちされた女性記者が所属する放送局などは、プラウィット議員の責任を追及するとしています。

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