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<携帯式防空ミサイルシステム「MANPADS」によって撃墜されたSu-25戦闘機。ウクライナ侵攻以降、ロシア空軍の被害は拡大し続けている>

ウクライナ軍は、東部ドネツク州でロシアのSu-25戦闘機を撃墜したと発表し、その瞬間を捉えたとする映像を公開した。映像には、高速で飛行する2機の戦闘機のうち1機に防空ミサイルが直撃し、炎上しながら地面に墜落するシーンが映し出されている。

■【動画】ロシア戦闘機、「携帯式兵器」で墜落される瞬間...ドネツク州でのミサイル命中シーンをウクライナ公開

ウクライナ国防省も撃墜があったとされる8月28日に、「第28機械化旅団のウクライナの戦士たちが、クラマトルスク方面でロシアのSu-25戦闘機を撃墜した。ブラボー!」とソーシャルメディアに投稿した。

ロシア空軍は、2022年2月にウラジーミル・プーチン大統領がウクライナへの本格侵攻を開始して以来、甚大な損害を被っている。

ドネツク州で活動するウクライナのホルティツィア作戦戦略グループによると、第28独立機械化旅団の対空部隊は、携帯式防空ミサイルシステム「MANPADS」を使ってSu-25を撃墜したという。

同グループは、Su-25が「国防軍の部隊に向かって攻撃をしようとしていた」とテレグラムで説明した。

「また新たなロシアのSu-25が、ウクライナのドンバス地方(ロシアが実効支配するドネツク州とルハンスク州)の草原で炎上した」「今日、ロシア軍は戦闘機を1機失った。その残骸は今やドネツクの風景を飾っている」と同グループは述べた。

第28機械化旅団は、ドネツク州でSu-25が撃墜された瞬間を捉えたとされる映像をテレグラムで公開した。「乗組員の安否はまだわかっていない」という。

ロシアによる侵攻前から戦闘が続くウクライナ東部ドンバス地方

オランダの公開情報分析サイトOryxは、ウクライナでの本格的な戦争が始まって以来、ロシア軍機112機が破壊され、15機が損傷したことを確認している。一方、ウクライナ側は、94機が破壊され、3機が損傷、1機が拿捕されたことが確認されている。

ウクライナ軍参謀本部は8月28日、ロシアが全面侵攻を開始して以来、同国が失った戦闘機は368機に達したと発表した。本誌は、この数字を独自に検証できていない。

今回、Su-25が撃墜されたドンバス地方では、砲撃が絶え間なく続いている。ロシアは2014年にウクライナ東部で親露派組織が武装蜂起して以降、ルハンスク州とドネツク州の完全な占領を目指しており、同地域で前進を続けている。

ロシアは、ウクライナ軍にとって同地域の重要な後方支援拠点であるポクロフスクの奪取に多くの人員を投入している。

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