韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は29日、記者会見を開き、日韓関係について「どの指導者が国政を担うことになっても、未来のための協力を維持したい」と述べた。岸田文雄首相は9月27日投開票の自民党総裁選への不出馬を表明している。日韓両政府は岸田氏が退陣する前の9月6~7日を軸に訪韓を調整している。
尹氏はこれまで岸田氏とは11回の会談を行ったと強調。次の訪韓を「いつでも歓迎する」と述べ、その際には以前の会談内容の一部を詳しく明らかにするとした。
また、11月の米大統領選挙に向け、民主党と共和党が発表した綱領で北朝鮮の非核化への言及がなかったことについて問われると、尹氏は米韓の方針に変更はないと強調した。これまで米韓で「拡大抑止」の強化策を盛り込んだ「ワシントン宣言」を採択したり、日米韓の連携強化指針「キャンプデービッド原則」を発表したりしたことを挙げ、「我々が公式に採択した外交文書を通じて、この効力はそのまま続く」と説明した。【ソウル日下部元美】
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