米中西部ミシガン州で開かれた全米州兵協会のイベントで、トランプ前大統領(左)と握手を交わすギャバード元連邦下院議員=2024年8月26日、AP

 11月の米大統領選に向けて、2020年大統領選で民主党候補指名を争ったギャバード元連邦下院議員が26日、共和党のトランプ前大統領への支持を表明した。今回民主党候補を一時目指し、23日にトランプ氏支持に転じた弁護士のケネディ氏に続き、党派を超えた支持を演出する狙いがある。

 ギャバード氏は21年に下院議員を退任して以降、保守寄りにシフトして22年に離党。今回の大統領選では共和党候補争いに出馬するとの臆測が出たこともあった。

 米メディアによると、19年の民主党の大統領候補討論会でハリス副大統領と対決した経験を買われ、9月に予定される討論会に向けてトランプ氏の「相手役」を務めるなど準備を手伝っているという。

 一方、ハリス氏の陣営は26日、過去の大統領選で共和党候補の陣営幹部を務めていた同党員ら200人以上から、支持表明を受けたと明らかにした。19~22日に開かれた民主党全国大会でも、最終日に共和党の反トランプ派の代表格だったキンジンガー元下院議員を演説に起用するなど、ハリス陣営も共和党の切り崩しを図っている。【ワシントン秋山信一】

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