ウクライナのルハンスク州と隣接するボロネジ州 Yarr65-Shutterstock
<ボロネジ州の軍用飛行場、石油精製所、弾薬庫はこれまでにもウクライナの攻撃の標的となってきた>
ウクライナがロシア南部にある弾薬庫を爆破し、その被害の大きさを示しているとみられる写真や動画がソーシャルメディア上に出回っている。
【動画】絶え間ない爆発音と巨大な煙...大きな被害を受けたとみられるオストロゴシュスクの弾薬庫
@wartranslatedは8月24日、「ロシアのボロネジ州オストロゴシュスクの街が複数のドローンによる攻撃を受けた」とX(旧ツイッター)に投稿した。添付された2つの映像は、モスクワの南400マイル(約640キロメートル)に位置するオストロゴシュスクの弾薬庫が燃え上がっている様子だという。
「すさまじい攻撃だったに違いない。オストロゴシュスクで起きた爆発と火災は早朝からずっと続いている」と投稿は続く。
地元メディアの報道によれば、ウクライナが巡航ミサイル「ネプチューン」を攻撃に使用し、それが多くの二次的な爆発を引き起こしたというが、実際にどういった兵器が関与していたかは明らかになっていない。
ウクライナ国防省にコメントを求めると、声明で「ロシアで起きていることについて私たちは何もコメントしない」と回答した。本誌はロシア国防省にも問い合わせている。
ウクライナのルハンスク州と隣接するボロネジ州には、ロシア軍の軍用飛行場や石油精製所、弾薬庫があり、これまでにもウクライナ軍の標的になってきた。
同州のアレクサンドル・グセフ知事が24日に述べたところによると、ロシア空軍が数機のドローンを撃墜し、その際に落下した破片によって、火災と「爆発物の爆発」が生じた。ただし、場所の名前は明らかにされていない。2名が負傷し、住民200人が避難したという。
グセフ知事は7月7日に同州の弾薬庫が同様の攻撃を受けた際にも、未確認の物体が爆発したと述べたが、攻撃を受けた施設を特定することはなかった。
ロシアのテレグラムチャンネル「ASTRA」は24日、オストロゴシュスクの施設にあった弾薬は攻撃後も8時間にわたって爆発し続けていると報じた。
ウクライナはロシア軍を窒息させることを目指しており、ロシアの軍事インフラやエネルギー産業への攻撃を強化している。
(翻訳:ガリレオ)
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