【ワシントン=永原慎吾】岸田文雄首相は8日午後(日本時間9日午前)、政府専用機で米国の首都・ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した。10日(同11日未明)にバイデン大統領との首脳会談に臨み、自衛隊と在日米軍の指揮統制見直しなどで合意するほか、人工知能(AI)や半導体など先端技術での分野での連携を確認する。
首相は9日午前(日本時間同日午後)には、米国の戦没者らが眠るアーリントン国立墓地を訪問する。その後、日系初の米連邦議員ダニエル・イノウエ氏=2012年死去=の生誕100周年の記念植樹などに参加する。バイデン氏側が主催する公式夕食会には日本の2人組音楽ユニット「YOASOBI」ら著名人も登場し、日米の友好をアピールする。
2015年の安倍晋三元首相以来となる米連邦議会上下両院合同会議ででの首相の演説は11日午前(同12日未明)に行われ、未来志向の日米関係を訴える。同日午後(同12日午前)には、バイデン氏やフィリピンのマルコス大統領と日米比首脳会談を行う。トヨタ自動車が車載用電池工場を建設する南部ノースカロライナ州も訪問し、現地の日本人留学生や日系企業関係者らと交流する予定だ。
首相は13日午前(同14日未明)に米国を出発し、14日午後に羽田空港に到着する。
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