1970年代初めにフランス・パリの老舗レストラン「マキシム」で撮影されたという写真に写っているのは、フランスの名優アラン・ドロンさんとタレントのデヴィ夫人です。

名作「太陽がいっぱい」をはじめとする数々の作品で、世界中の映画ファンを魅了したアラン・ドロンさんが亡くなりました。88歳でした。

かつてドロンさんと親交があったというタレントのデヴィ夫人は、19日にFNNの取材に応じ、その死を悼みました。

デヴィ夫人:
本当に寂しい気がしますね。(1月に)お見舞いに行こうと思って行けなかった。床に伏せているご病気とそのときに聞いていたので。

2人が出会ったのは1964年。
デヴィ夫人がインドネシアの大統領だった夫のスカルノ氏と来日した際、同じく映画のプロモーションのため日本に来ていたドロンさんを帝国ホテルのロビーで見かけたのが最初だったといいます。

デヴィ夫人:
あっ!と思って、そしたら私たちの視線が合ったものですから、(夫の)大統領がやきもちを焼いて「あの男はなぜいつもあそこにいるんだ」と。私たちが出かけるときもいる。帰ってくるとまたそこにいる。

その後、スカルノ大統領が失脚し、死亡した後、デヴィ夫人はフランスに亡命。
そこでドロンさんと再会したといいます。

デヴィ夫人:
よく私のことを笑わせてくれた。本当にユーモアのセンスがあって、2人でデートしたこともあります。

デヴィ夫人は、“深い関係”にあったという当時の秘話を明かしました。

デヴィ夫人:
パリでは恋はお遊びですから。

亡くなったアラン・ドロンさんと一時、深い関係にあったというタレントのデヴィ夫人。

1970年代に、亡命先のパリで何度もドロンさんと会っていたといいます。

デヴィ夫人:
ウィークエンドに別荘に遊びに行ったり、あとはマキシム(レストラン)で、一緒にお食事をしたり。(写真は)彼がおちゃめなことを言って私は噴き出しているところだと。本当に懐かしいです。秘め事でしたから、最後に会ったのはもう十数年前、もっと前かもしれない。

ドロンさんは、2019年のカンヌ国際映画祭で映画界に多大な功績を残したとして、名誉パルムドールが授与されました。

その後、脳卒中を患い、療養生活を続けていました。

アラン・ドロンさんは18日の早朝、自宅で家族と愛犬が見守る中、静かに息を引き取ったということです。

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