イスラエルとイスラム組織「ハマス」の停戦交渉が15日に再開しました。交渉の結果は、イスラエルへの報復攻撃を明言しているイランの判断にも影響を与えるとみられます。

ロイター通信によりますと、イスラエルとハマスの戦闘停止や人質解放などに向けた交渉が15日、カタールの首都・ドーハで再開されました。

交渉では、イスラエル首相府が代表団を派遣し、仲介国のアメリカやエジプトなども出席する見通しですが、ハマスの代表は出席を見送り、終了後に仲介国と会談する意向を示しています。

アメリカ バイデン大統領
「カタールとエジプトも(交渉に)参加しています。交渉は行われています。今、報告を受けたばかりです」

アメリカのカービー大統領補佐官は停戦交渉について、「合意の複雑さを考えると、やるべきことはまだたくさんある」と指摘し、あすも交渉が続けられるとの見通しを示しました。

交渉の結果は、ハマスの最高指導者殺害を受け、イスラエルへの報復攻撃を明言しているイランの判断にも影響を与えるとみられます。

こうしたなか、パレスチナ自治区・ガザの保健当局は15日、イスラエルとハマスの戦闘が開始された去年10月以降、ガザで死亡した人の数が4万人を超えたと発表しました。死亡した子どもは1万6000人を超えているということです。

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