深夜の街に、バイクに乗って現れた2人組の男。

男らは貴金属店のドアを破り、金を盗み取ろうと犯行を重ねていましたが、思いがけない結末が目撃されたのです。

店の前にバイクを止めると、そのうちの1人が一心不乱に棒のようなものでガラス扉をたたき割り、中へと入っていきます。

店内に入ると、男は真っすぐに奥へと向かいますが、すぐに踵(きびす)を返し、店の外へ出ます。
そして、バイクに乗り、待っていた男と去って行ったのです。

一体なぜ、男は何も取らずに店を出たのでしょうか?

当時、店には5500万円相当の貴金属があったといいますが、映像を見ると、ショーケースの中には一切の貴金属が見当たりません。

実はこの棚は、閉店後に陳列台が下がり、商品が鉄板で覆われる『自動金庫陳列棚』と呼ばれる店が作った特殊な棚だったのです。

この棚のおかげで、男らはお目当ての金を盗むことができずに逃走。
さらに、男の1人は自らが割ったガラスで手にけがをしたといいます。

その後、警察は逃げた男たちを検挙。
犯行の動機については、「借金を返すために犯行に及んだ」と供述しているということです。

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