ウクライナ軍によるロシア西部への越境攻撃をめぐり、ロシア軍が攻撃に対応するためウクライナなどから部隊の一部を移動させているとの見方が出ています。

ロシア西部クルスク州へのウクライナ軍の越境攻撃が続く中、クルスク州と隣接するベルゴロド州の知事は14日、「州内への砲撃が続き、状況は極めて困難だ」として、州全域に非常事態宣言を出しました。

今回の越境攻撃をめぐり、ウォール・ストリート・ジャーナルは13日、アメリカ当局者の話として、ロシア軍が部隊の一部をウクライナから撤退させたと報道。

また、ロイター通信はリトアニア国防相の発言として、バルト海に面するロシアの飛び地カリーニングラードからクルスク州に部隊を移動させていると伝えていて、ロシア側が越境攻撃に対応するため、部隊を再配置しているとの見方が出ています。

一方、ロシアの独立系メディアは、本来は戦地に送られないとされる定期招集で兵役に就いている新兵らが、クルスクの防衛にあたれるよう国防省との契約を結ぶことを強いられていると報じました。

ブルームバーグ通信は13日、ロシア大統領府に近い筋の情報として、ロシアが兵士不足により新たな動員を検討せざるを得ない状況にあるとして、早ければ年末にも動員令が出される可能性があると伝えています。

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