アメリカのトランプ前大統領が、実業家のイーロン・マスク氏と、マスク氏が所有するSNS「X」で対談。
その中で、トランプ氏の口から飛び出したのは、福島第一原発事故に関する「私としては、原子力が最大の脅威だ。日本で起きたことを考えると、3000年位は土地に戻れないと言うよね」という発言でした。
マスク氏とエネルギー政策について話をする中で、トランプ氏は「原子力が最大の脅威」と指摘。
そのうえで、福島第一原発の事故について「3000年は土地に戻れないと言われている」と発言したのです。
これに対し、原発事故後の2011年7月、福島県相馬市を訪れたことがあるマスク氏は、「実は(福島の状況は)それほど悪くはないんだ。実際に福島を訪れて、テレビで地元産の野菜を食べて、それを証明したんだ」と反論。
マスク氏は福島の安全性を訴えましたが、トランプ氏は「だから最近、調子悪そうなのか。心配している」などと軽口をたたきました。
福島県では原発事故の直後、県の面積の約12%に避難指示が出されましたが、現在残っている帰還困難区域は2.2%にまで縮小。
政府は2020年代に希望する全ての住民の帰還を目指して、除染やインフラ整備を進めています。
トランプ氏の3000年発言について、福島県民からは「トランプさんは何言うかわからないわよ。困っちゃうわね。そういうこと言うと、本気になさる方もずいぶんいるわよね」「でも私たち住んでいますよねって。(トランプ氏は)そう思っているかもしれないけれど、福島にはとてもいいところがあるし、周りが思うほど悪くない」「3000年かい?いろんな意見があると思うよ。トランプ氏だから、そういうことも言うのだろう」といった声が聞かれた。
今回の対談でトランプ氏は、マスク氏と共にハリス副大統領を「極左」などと批判。
また、マスク氏は「あなたが勝利することが国のために不可欠だ」とトランプ氏を持ち上げました。
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