■炎が首都アテネに 住宅が次々と…
ギリシャで今年最悪レベルの山火事が発生。火の手が首都アテネの近くまで迫っています。
真っ赤な空に昇る朝日。上空を覆う煙を、太陽とともに炎が赤く染めます。
山火事は11日、アテネから北に約35キロの場所で発生。猛暑と乾燥、さらに強風にあおられ、猛烈な勢いで拡大を続けています。
700人の消防士と約200台の消防車、航空機35機で懸命の消火活動。
住民たちもバケツリレーで消火に加わりますが、炎はもはや制御不能な状態。次々と住宅地をのみ込んでいったのです。
避難した住民
「ハランドリの町で私たちの家が燃えているの」
今まさに、家が焼けているという女性。
30年暮らした家を失った男性は…。
自宅が焼けた住民
「30年、それが一瞬でパーだ」
地元当局は30以上の地区の住民に避難を指示。猛暑や強風が今後、数日間続く予報で、状況がさらに悪化する可能性も。ギリシャ政府はEU各国に支援を要請したのでした。
■カリフォルニア“大規模火災”が再燃
一方、高温と乾燥による山火事は世界各地で猛威を振るっています。
アメリカ西海岸のカリフォルニア州。激しい炎が森を焼きます。
先月、放火によって発生した山火事はカリフォルニア州で最大の規模に拡大。600を超える建物を焼いた後、弱まっていましたが、先週に再び勢いが増し、わずか半日で東京・足立区に匹敵する面積が焼失。消防当局が対応に追われています。
■スラム街「ファベーラ」にも火の手
南米ブラジルでは、あの街の近くで火災が。
小高い丘のあちこちから立ち上る大量の煙。山火事が発生したのはリオデジャネイロ市内にあるファベーラの近く。急斜面に作られた貧困地区です。
地形なども含めて現場に近付くのが困難なため、消防当局は消火に苦戦。頂上付近の住宅4軒が焼けましたが、幸いにも死者は出ていないということです。
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