ポスト岸田に意欲を示す石破茂元幹事長は13日午前、訪問中の台湾で頼清徳総統と会談し、台湾への圧力を強める中国を念頭に「価値観を共有する日本と台湾で協力を」と呼び掛けました。

 日本時間午前10時半からの会談の冒頭、頼総統は宮崎県で震度6弱を観測した地震に関して、お見舞いの気持ちを表明しました。

 そのうえで「まさかの時の友こそ真の友です。台湾と日本は兄弟のような関係だと思っています」「特に中国の台頭に直面するなか、台湾は自分自身の安全を守る決意があり、民主主義陣営の国々と連携しながら対応していきたい」と述べ、日本との連携強化に期待をにじませました。

 一方、石破氏は被災地をいたわる言葉に感謝を伝えつつ、「我が国では、今のウクライナは明日の北東アジアかもしれない、という議論がある。しかしながら我々として、いかにウクライナを明日の北東アジアの状況にしないか、知恵を絞っていかねばなりません」と説明。

 「価値観を共有する日本と台湾で、この地域において抑止力が確保されるように、経済が発展するように、そして国民一人ひとりが安全で安心できるように協力したい」と伝えました。

 石破氏ら与野党の国会議員団の台湾滞在は14日までの予定です。

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