米国務省のミラー報道官は8日の記者会見で、エマニュエル駐日大使が長崎市で開かれる平和祈念式典を欠席することについて、「駐日イスラエル大使が他国の大使と同じように招待されることが重要だと我々は考えた。だからこそ大使はあのような措置をとった」と説明した。
長崎市の鈴木史朗市長は、式典を円滑に実施するという実務的な理由から、イスラエル大使を招待しなかったと説明している。しかし、米国や英国などは政治的な理由だとして、足並みをそろえて駐日大使の出席を見送るという。
ミラー氏は、これまで複数の米大統領が原爆投下に関して発言してきたなどと説明。「厳粛な出来事を記念する日」に対する米国の立場や日本への敬意は十分証明されてきたことであり、大使が一つの行事を欠席するからといって変わることはないと主張した。【ワシントン西田進一郎】
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