反政府デモの激化によりハシナ政権が崩壊したバングラデシュで8日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏率いる暫定政権が正式に発足しました。

2006年にノーベル平和賞を受賞した経済学者のムハマド・ユヌス氏は8日、バングラデシュで暫定政権のトップである首席顧問への就任を宣誓しました。

現地メディアによりますと、正式に発足した暫定政権には、反政府デモを主導した学生団体から2人が加わった一方、与党だった「アワミ連盟」は排除されたということです。

国内では、ハシナ氏が首相を辞任した後も、「アワミ連盟」の関係者が相次いで襲撃されるなど、一部で混乱が続いています。

政治経験のないユヌス氏は、総選挙を経て新政権が成立するまでの間、国の舵取りを担いますが、国内に広がる分断をおさめ、暴力の連鎖を止められるかが注目されます。

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