広島で被爆して亡くなった少女・佐々木禎子さんをモデルにした銅像がアメリカ・シアトルで盗まれたことを受け、現地で平和団体が集会を開きました。

 アメリカ・ワシントン州シアトルの平和公園に設置されていた「サダコ像」は先月、足首の部分から切断され、盗まれていました。

 警察は窃盗などの疑いで調べていますが、犯人は現在でも見つかっていません。

 サダコ像は広島で被爆し、その後、白血病で12歳で亡くなった佐々木禎子さんが折り鶴を掲げる姿をイメージした銅像で、1990年に設置されました。

 盗難を受けて日系アメリカ人市民同盟と現地の平和団体は今月2日、平和公園で集会を開きました。

 現地メディアによりますと、主催者は「サダコ像はただの銅像ではなく、私たちが持つことができる大いなる希望を象徴しているのです」と、その重要性を訴えたうえで、盗難行為を非難しました。

 平和団体は当局に対し、サダコ像の修復を求めているということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。