アメリカ司法省は6日、イランとつながりがあるパキスタン人の男がアメリカの政治家などを暗殺する計画を立てたとして、訴追したと発表しました。

逮捕・訴追されたパキスタン人のアシフ・マーチャント容疑者(46)は2024年6月、アメリカの政治家や政府関係者を暗殺する計画を企て、いわゆる実行役の「ヒットマン」2人を雇おうとした疑いが持たれています。

しかし、マーチャント容疑者が「ヒットマン」と信じて前金5000ドル(日本円で約72万円)を支払った相手は覆面捜査員でした。

マーチャント容疑者は計画を察知されないように隠語を使い、例えば抗議活動は「Tシャツ」、USBなど情報を盗むことは「ネルのシャツ」、暗殺は「フリースのジャケット」などと、任務の重さを洋服の厚さで表現していました。

計画は阻止され、マーチャント容疑者は7月、アメリカを出国する直前に逮捕されました。

マーチャント容疑者は4月に入国する前、イランに滞在していて、捜査関係者は2020年にイラン「革命防衛隊」のスレイマニ司令官がアメリカのドローン攻撃で殺害されたことへの報復の可能性があるとみています。

またアメリカメディアは、標的のひとりがトランプ前大統領だったとの捜査当局の見方を伝えています。

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