激化するイスラエルとイランの対立。イスラエルの隣国レバノンでは国外退避をする動きが始まっていて、本格的な攻撃は間近との見方も出てきています。

イスラエル北部では3日、レバノン国内からヒズボラによって撃ち込まれたロケット弾を防空システム『アイアンドーム』が迎撃しました。攻撃は入植地にも及びました。イスラエルとイランの対立は新たなフェーズに入りそうです。

イラン革命防衛隊の声明
「殉教者ハニヤ氏の血に報いることは確実であり、テロリストであるシオニスト政権はしかるべき時・場所・方法で、今回の犯罪に対する『厳しい罰』を受け取ることになるだろう」

イランや代理組織による大規模な報復攻撃の日は近いとされています。

アクシオス(5日付)
「ブリンケン国務長官はG7の外相に対し、早ければ5日にもイランとヒズボラによるイスラエルへの攻撃が始まる恐れがあると語った」

アメリカ軍は中東地域に戦力を終結させ始めました。

アメリカ国家安全保障担当 ファイナー大統領副補佐官
「国防総省はイスラエルが自衛できるよう、かなりの量の軍事装備品を周辺地域に移送しています」

諸外国は、自国民に対してイスラエルからの退避勧告を出したり、国際線が運休し始めるなど、今のイスラエルは戦時下です。

ガザでの作戦は続いていて、犠牲者は4万人に迫ろうとしていますが、その戦線はレバノンにも広がるかもしれません。ネタニヤフ政権はヒズボラとの全面戦争も示唆しています。

イスラエル ネタニヤフ首相
「イスラエルは悪の枢軸イランと“多方面”で戦時下にあります。防衛面と攻撃面において、あらゆるシナリオを備えています」

レバノンでは今、国外に脱出する人たちが日に日に増え続け、後を絶ちません。その日は近いのでしょうか。

レバノン国民
「今回はこれまで以上の厄難になります。国は疲弊し、破産状態で自分を守る力さえない」
「私は移住したい。戦争が始まったら、誰もここにいることはできないでしょう」

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