イスラエル軍の空爆で死亡した司令官の葬儀でテレビ演説をするヒズボラの指導者、ナスララ師=レバノンの首都ベイルート南郊で2024年8月1日、ロイター

 レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者であるナスララ師は1日、イスラエル軍による空爆で死亡した司令官の葬儀でテレビ演説し、「戦闘は新たな段階に入った」と述べた。首都ベイルートを空爆したイスラエルに対して「間違いなく報復を受けるだろう」と警告した。

 イスラエルは、占領地ゴラン高原で子どもら12人が死亡したロケット弾について、ヒズボラによる攻撃と断定している。しかし、ナスララ師はこれを否定。「戦争を終わらせたい人たちは、ヒズボラではなく(パレスチナ自治区)ガザ地区での戦闘を終わらせるための圧力をかけるべきだ」と主張した。昨年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始以降、ヒズボラはハマスに連帯し、イスラエルと交戦を続けている。

 一方、ガザ地区の戦闘は1日で開始から300日を迎えた。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、ガザ地区北部シャジャイヤの学校がイスラエル軍に空爆され、少なくとも15人が死亡した。学校には避難民が身を寄せていたという。ガザ保健当局は1日、戦闘開始以来のガザ側の死者が、3万9480人になったと発表した。【エルサレム松岡大地】

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