中国の習近平国家主席は国境や領海などの防衛能力を強化するよう、指示しました。今後、東シナ海などでの中国軍の動きが活発化する可能性もあります。

中国共産党は30日、8月1日の建軍記念日を前に国防に関する学習会を開きました。

学習会を主宰した習近平国家主席は「国を守り、国境を守る総合的な能力を向上させる必要がある」と述べ、▼国境や領海、領空の防衛力を強化するとともに、▼国境警備にあたる軍や警察の連携を共産党の指導のもとに一体化する方針を示しました。

一方で習氏は「防衛力強化のため関係国家との友好や協力を進め、良好な周辺環境を作らなければならない」と述べ、軍事力の増強とともに外交による国際関係の安定化も重視すべきだという考えを示しています。

中国は南シナ海で領有権を争うフィリピンとの間で対立を深めているほか、東シナ海でも沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の領海への侵入を繰り返しており、今回の指示を受けて、中国軍の動きが活発化する可能性もあります。

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