曲に合わせて踊るドナルド・トランプ前米大統領=2023年6月30日、秋山信一撮影

 トランプの計画を誰が知っているのか――。米CNNによると、米国の首都ワシントンに駐在する欧州の外交官たちが、11月の米大統領選で共和党のトランプ前大統領が返り咲いた場合に備え、トランプ氏の計画を知っていそうな人物との接触に躍起になっている。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を巡り、トランプ氏の腹の内を探るのが目的だという。

 報道によると、外交官の間では、トランプ氏に近い人物のリストが出回っている。トランプ政権で国家情報長官を務めたラトクリフ氏や国務長官だったポンペオ氏のほか、大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったオブライエン氏らがリストに載っているという。

 複数の外交官はCNNに「比較的大きな国やワシントンに数年いる大使は、小さい国や新しく来た大使よりも、トランプ氏のサークルに入りやすい」と説明。トランプ前政権時からワシントンに駐在する外交官は自身の経験から、「トランプ氏は人間関係がすべての人。すぐにトランプ氏と個人的な関係を築く必要がある」と明かした。英国のキャメロン外相は8日に南部フロリダ州で、トランプ氏本人と会談している。【ワシントン松井聡】

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