中国の習近平国家主席はイタリアのメローニ首相と会談し、特に経済分野での協力関係を強化することで一致しました。

中国国営の中央テレビによりますと、習近平国家主席は29日、北京の釣魚台国賓館でイタリアのメローニ首相と会談しました。

イタリアは去年12月、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を通告しましたが、習氏は「中国がイタリアとの関係を重視し、発展させるという意思に変わりはない」としたうえで、「EVやAI=人工知能など新しい分野での協力を模索したい」と関係強化に意欲を見せました。

これに対し、メローニ首相も「EV、AIなどの分野で協力を深めたい」と応じたほか、イタリア製品の販売先としての中国市場を重視する考えを示すなど、中国との経済的結びつきを強化していく姿勢を強調しています。

中国としてはG7=主要7か国のメンバーであるイタリアとの関係を強化することで、EU=ヨーロッパ連合やアメリカによる中国製EVへの追加関税などの“中国包囲網”に揺さぶりをかけたい狙いもあるものとみられます。

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