世界遺産委員会は7月27日、“佐渡島の金山”について世界遺産に登録することを決めました。

【記者リポート】
「世界遺産登録から一夜明け、佐渡金山には28日、多くの観光客が訪れています」

【東京から訪れた人】
「夏休みで佐渡に来ていたので、ニュースを見てすぐ来た」

【埼玉から訪れた人】
「何度か来ているが、きょうは(観光客が)多かった」

佐渡金山ではさっそく世界遺産効果が!

登録を祝う横断幕が掲げられるなどお祝いムードに沸く中、大きな期待を寄せているのが地元の商店街です。

【スーパーつるや 店員】
「みんな喜んでいることは確か。そして、波及効果が及ぶことも確か。最近は民泊を皆さんやっているから、民泊のお客さんが(すでに)ちらほらいる」

【磯の家 店主】
「やっぱりお客さんが来てくれるということ、それが一番ありがたい。商売繁盛になるから。今まで低迷していたのが、ちょっとくらいはよくなると思うので」

本来は昼から夜まで営業しているこちらの飲食店はこの日、多くのお客さんが訪れたことで食材がなくなったため午後2時に閉店。

今後さらに客足が増えることに期待を寄せる一方で不安な面も…

【磯の家 店主】
「来ていただくのはうれしいが、手が回らないというのが(心配)。どこもそうだろうけど、人手が足りない。年も年だし、動ける範囲と力量がかぎられている。やるだけやるけど」

佐渡市は世界遺産の登録で今年の年間宿泊者数は去年よりも2割多い38万6000人と試算。観光客の増加が予想される中、受け入れ側に課題も…。

【佐渡観光旅館連盟 本間東三夫 会長】
「これからの課題としては、オーバーツーリズムとかよく言われるが、一年を通してゆっくりと佐渡を楽しんでいただければオーバーツーリズムにならないと思っているので、一年を通じて来ていただければ。冬をどう売っていくのか、どう楽しんでいただくのか、大きな課題なのでそれを克服していきたい」

二次交通の不足なども課題に挙がる中、観光客のさらなる受け入れ体制の充実が求められます。

【佐渡観光旅館連盟 本間東三夫 会長】
「自分たちの持っているいいところをお客様に見ていただければ満足していただけるのでは。佐渡市の指導のもと、官民一体となって進んでいるので、それがいい結果になれば」

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