パリオリンピックの開会式が迫る中、フランスの高速鉄道で複数の設備が放火される破壊行為があり、運行が大幅に乱れています。

フランスの高速鉄道TGVで25日夜、北部と西部など3つの路線で、線路脇にあるケーブルなどの設備が放火されました。

この影響で多くの列車が運休となるなど、観光客などでにぎわう鉄道の運行が大きく乱れました。

駅の利用者は「仕事のためボルドーに行く必要があったが、今朝から遅れている」と話しました。

フランスの交通当局は、犯人のものとみられる軽トラックを発見したとし、同時多発的な破壊行為とみています。

フランス国鉄は、完全復旧には少なくとも3日かかるとみており、週末にかけて80万人の足に影響が出るとしています。

事件を受けてIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は、大会への影響について「心配していない。全ての対策は講じられている」との見解を示し、今のところ開会式などは予定通り行われるということです。

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