オリンピックの開会式を前にフランスの高速鉄道TGVで、パリとフランス北部や東部をつなぐ複数の路線で破壊行為があり、運行が乱れています。大きく混乱しているモンパルナス駅から、FNNパリ支局・原佑輔記者が現在の様子を中継でお伝えします。
モンパルナス駅は、フランスの西部や南西部とパリを結ぶ高速鉄道TGVの始発駅です。
つまり、フランスの西半分に住む人がパリに移動する時に使う路線で、オリンピックの開会式当日ということもあり、非常に多くの人が利用していました。
電光掲示板には「運行停止」の文字が出ています。
家族に連絡をする人やぼう然と立ち尽くす人など様々です。ある人は、お姉さんの結婚式に出られないと泣いていました。またある人は、「（現地時間）午前9時11分の電車に乗る予定だったが、いつ出発するか分からない。オリンピックが始まる前に出発すればよかった。こんなことになるなんて」と話していました。
──まだ駅構内は混乱している状況？
非常に混乱はしていますが、取材を始めた時より収まった印象です。怒号など、混乱がエスカレートしている印象はありません。
──復旧のめどは立っている？
これから約2時間、全ての電車が止まるということで、めどはまだ立っていません。
──オリンピックの開会式に向かうという人もいる？
今のところオリンピックの開会式に向かうという人はいませんでしたが、オリンピックの開会式というタイミングを狙ったのだろうなと、少し不安そうに話している人がいました。
──オリンピックを見に行く目的以外の人もかなり多くいる場所？
話を聞くと、実家に帰ろうとしている人も非常に多くいて、「何でこんなタイミングでこんなことをするんだ」と皆さん、困惑している様子です。
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