アメリカのバイデン大統領が大統領選挙からの撤退表明後、初めて国民に向け演説し、ハリス副大統領にバトンタッチするのが最善の道だと強調しました。

 (梶川幸司記者報告)
 バイデン氏は「新しい世代」という言葉を使って、ハリス氏への期待感を示しました。

アメリカ バイデン大統領
「民主主義を守るために個人的な野心など邪魔になるはずがない。新しい世代にバトンタッチすることが最善の道だと判断した。それが国を団結させる最善の方法だ」

 バイデン氏は「大統領という肩書よりも、民主主義を守ることが大事だ」と強調し、自らが撤退することで民主党を団結させる必要があったと述べました。

 また、ハリス氏を「タフで有能なリーダー」だと評価し、トランプ氏との戦いを念頭に「新たな声を聞くべき時が来た」と訴えました。 

 一方、トランプ氏は自身のSNSで、「本当にひどい演説だった」と非難し、「嘘つきハリスはアメリカの大恥だ」と攻撃しました。

 大統領選まで残すところあと3カ月半。最新の世論調査からは、バイデン氏からハリス氏にかえたことで、トランプ氏への「反転攻勢」に現実味が出てきています。

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