台湾では今週、各地で一斉に軍事演習が実施されていて、頼清徳総統が実戦さながらの演習の様子を視察しました。

 台湾で実施されているのは年に一度の大規模な軍事演習で、23日は東部にある花蓮県の空軍基地で戦闘機の発進や臨時滑走路の開設などの訓練がありました。

 今回の演習では突然の攻撃に対応できるように初めて事前に部隊にシナリオを知らせない方式を取っています。

 5月に就任した頼清徳総統も自ら迷彩服を着て現地を訪れ、けが人の手当てや搬送などの訓練を視察し、熱心に説明を聞きました。

 一方、中国は頼政権の発足以降、台湾に対する圧力を一貫して強め、周辺への軍用機の接近などを繰り返しています。

 台湾の軍事演習は今月26日までの予定で、市民も避難などを体験する防空演習も合わせて実施します。

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