アメリカの大統領選挙に向けた共和党大会が最終日を迎え、トランプ前大統領が大統領候補への指名を受諾する演説を行いました。大会が終わった会場の外から、FNNワシントン支局・中西孝介記者が中継でお伝えします。

トランプ氏の演説はいつもの激しい言葉を使った批判もあったものの、暗殺未遂事件を受けた国民の団結や、強いアメリカを取り戻すという点に重点を置きました。

アメリカ・トランプ前大統領:
私はアメリカ国民の半分ではなく、アメリカ国民全体の大統領になるために立候補している。

トランプ氏の演説したステージには、暗殺未遂事件で亡くなった消防士の男性の制服などが飾られ、黙とうもささげられました。

また会場には選挙から距離を置いてたメラニア夫人、長女のイバンカ氏の姿も見られ、トランプファミリーの結束も示しました。

そして演説の中では、トランプ氏の公約も見えてきました。
まず、大規模な減税を実施するほか、バイデン政権が進めてきた電気自動車を推進する政策を撤回し、同盟国であろうが輸入車には高い関税をかけるとしています。

外交政策では北朝鮮に触れて、「金正恩(キム・ジョンウン)は、私を懐かしがっていると思う」と指摘し、米朝間の交渉を進めていく考えも示しています。

一方、選挙戦の継続を訴えていたバイデン氏ですが、民衆党の上下両院のトップや党の重鎮のペロシ元下院議長から直接懸念を伝えられています。

「バイデンおろし」はここ数日で確実に強くなってきているといえます。

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