米国在台協会台北事務所長に就任したグリーン氏(左)と会見する台湾の頼清徳総統=台北市の総統府で10日(総統府提供)

 米国の対台湾窓口機関である米国在台協会(AIT)の台北事務所長(駐台湾大使に相当)に就任したレイモンド・グリーン氏が10日、台北市の総統府で頼清徳総統と会見した。

 総統府によると、グリーン氏は米台は台湾海峡の平和と安定について共通した長期的な利益を持っているとし、「米国は台湾の自主防衛能力を強く支援し続ける」と強調。経済や文化、科学技術などの面で米台関係をさらに強化していく姿勢を示した。

 頼氏はバイデン政権が15回にわたって武器供与を実行したことに謝意を示し、「中国が台湾海峡の現状を変更しようとしているが、台湾は米国や理念を同じくする国家と密接に協力して地域の発展に尽力する」と述べた。

 グリーン氏はアジア太平洋地域を専門とする外交官で、直前は駐日本首席公使を務めた。AIT台北事務所の勤務は2018年から21年までの副所長時代以来で、3度目となる。中国語、日本語が堪能で、沖縄総領事などを歴任した。【台北・林哲平】

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