イラン内務省は6日、5日投票の大統領選の決選投票で、改革派のペゼシュキアン元保健相(前列左)が勝利したと発表した。テヘランで5日撮影(2024年 ロイター/WANA)
イラン内務省は6日、5日投票の大統領選の決選投票で、改革派のペゼシュキアン元保健相が勝利したと発表した。
大統領選はライシ大統領がヘリコプター事故で死亡したことに伴い行われ、同氏と保守強硬派のジャリリ最高安全保障委員会元事務局長が決選投票に臨んだ。内務省は「過半数の票を獲得したペゼシュキアン氏がイランの次の大統領になった」と発表した。投票率は50%程度だった。
ペゼシュキアン氏は、核開発や中東における武装勢力等への支援などを巡り、大きな政策変更を行うことは予測されていない。だが、85歳と高齢で全ての政策で最終決定権を握る最高指導者ハメネイ師の後継問題に影響を与えるとみられる。
ペゼシュキアン氏の当選により、2015年に締結した核合意を巡って停滞した米英などとの交渉などの外交面でより現実的な路線が取られ、社会の自由化などでも前進が見られる可能性があると指摘する専門家もいる。
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