英国のスターマー首相(労働党)は6日、不法入国する移民らをアフリカ中部ルワンダに移送するとした保守党政権時代の法律を「廃止する」と述べた。ロイター通信などが伝えた。4日投開票の総選挙で労働党は、ルワンダ移送ではなく「海上警備の強化」で密航を取り締まるとしていた。
英国では近年、英仏海峡をボートで渡ってくる不法移民が増加。保守党は総選挙で勝利した場合、移送を実行する予定だったが、大敗した。スターマー氏は、「この移送案は(移民増加を止める)抑止力として機能していない」と廃止の理由を説明した。
一方、スナク前首相は5日、総選挙敗北の責任を取るとして保守党党首の辞任を表明した。今後は党首選が実施される予定。後任にはベーデノック前ビジネス貿易相、ブレーバーマン元内相、クレバリー前内相らの名前が挙がっている。【ロンドン篠田航一】
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