今月26日に開幕するパリ五輪。5日、バレーボール男子日本代表の高橋健太郎選手(川西町出身)が、母校の米沢中央高校を訪れた。バレーボールを始めた原点であらためてメダルへの思いを強くし、オリンピックに挑んでいく。

母校・米沢中央の後輩たちに大きな拍手で迎えられたバレーボール男子日本代表の高橋健太郎選手。
実は高橋選手、数年前から寝る前に「オリンピック代表として母校を訪れることをイメージしていた」そうで、それがきょう実現した。

(高橋健太郎選手)
「夢にしていたオリンピックに出るための壮行会をやってもらうことができて感無量」

高橋選手が高校1年のとき、バレーボールを始めてまだ半年の県新人戦の様子。
中学までは野球部で、バレー選手としては粗削りだったが、190センチを超える高さは群を抜いていた。

(当時の高橋選手)
「まだブロックが甘い。ブロックがしっかり止められるようになったら通用すると思うので、ブロックを重視していきたい。相手をねじ伏せられるように」

米沢中央でバレーボールの基礎を徹底的に身に付けながら、高校3年で身長は2メートルを突破。
世代別の日本代表に選出され、世界を意識するようになったのも高校時代だった。

(当時の高橋選手)
「期待されている分、自分も日本代表に入りたいし、オリンピックで活躍したい」

そしてきょう、バレーボールをイチから学んだ体育館に戻ってきた高橋選手の胸には、先週まで開かれていた五輪の前哨戦・ネーションズリーグの銀メダルが。
高校のころに掲げた目標を一つひとつ達成する偉大な先輩に、後輩から激励の言葉が贈られた。

(男子バレーボール部・細谷優好キャプテン)
「世界で活躍する先輩の姿を、後輩としていつも誇らしい気持ちで見ている。日の丸をつけて戦う健太郎先輩を、男子バレー部員・全校生徒が応援している。金メダルを目指して頑張ってきてください」

(高橋健太郎選手)
「ネーションズリーグの銀メダルを越すいい色・金メダルを取って、また山形に帰ってきて米沢中央の皆さんにいい報告ができるように、精一杯努力して最後の調整をしていくので引き続き応援してください」

3年前の東京大会では直前でメンバーから外れ、頭をよぎった引退…。
パリ五輪は逆境をバネに這い上がり、さらに成長した高橋選手の集大成の舞台になる。

(高橋健太郎選手)
「選ばれるだけでなく、これから何をするか、日本バレー界に足跡を残していけるか、僕自身いま考えている。みんな口をそろえて『金メダルを取る』と言っていて、目標設定がみんな同じ。今年のチームは強いし、絶対金メダルを取れると思うので頑張ってくる」

世界も恐れる強烈なブロックと、チームに欠かせないムードメーカー。
高橋選手のパリでの活躍が、日本男子52年ぶりのメダルにつながる!

男子日本代表は今月9日からの国内合宿、14日からのポーランド合宿を経て、27日の初戦・ドイツ戦に臨む。
高橋選手がどんな活躍を見せてくれるのか楽しみ。ぜひ金メダルをとって山形に帰ってきてほしい。

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