講演する大高未貴氏=17日午後、岡山市北区

岡山「正論」友の会の第32回講演会が17日夜、岡山市北区のアークホテル岡山で開かれ、ジャーナリストの大高未貴氏が「メディアが伝えない国際情勢」と題して講演した。

大高氏は緊迫する中東情勢についてユダヤ、アラブ、パレスチナなどの民族問題だけでなく、ユダヤ、キリスト、イスラムの3宗教や資源争奪戦といった多角的視点で分析することで「衝突の構図がみえてくる」と解説した。同時に「イランはアラブでなく、ペルシャと認識すべきだ」と指摘した。

米国や欧州諸国とともに自由主義陣営に属する日本について、大高氏は「アラブでは親日感情も強く、等間隔外交が行える素地を先人たちが築いてくれている。外交戦略に基づき日本を守らなければ」と強調した。

講演に先立ち、出席者は昨年9月に亡くなった森靖喜(やすき)会長を追悼し、黙禱(もくとう)をささげた。

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