(写真はイメージです) Ralf Geithe-Shutterstock

<ウガンダへの休暇旅行から帰国した女性。自宅でかばんの中身を整理していたら...>

ダニエル・ハルヴォーソンがウガンダへの休暇旅行から帰宅し、かばんを開けると、巨大なクモが出てきた。本人はこれを「予想外のお土産」と形容する。

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ハルヴォーソンは本誌に対し、「ウガンダから戻ってきたのは6月23日でした」と語った。「バッグに最後に荷物を詰めたのはブウィンディ原生国立公園にあるロッジでのことでした。グループツアーで(ルワンダの首都)キガリに向かう間、このバッグを携帯しており、ウガンダからルワンダに入国する際の国境検問所ではスキャンもされました。それから空港に向かうまでの数時間、バッグはキガリで滞在したホテルの部屋に置いていました」

彼女が「招かざる客」に気付いたのはそれから2日後、カリフォルニア州の自宅に戻ってキャスター付きのダッフルバッグを開けた時のことだった。

「メインコンパートメントを開けて洋服を取り出していたところ、何かが動くのが見えました」と彼女は語る。「私は『大きなクモがいる!』と夫のデーンに向かって叫んで、キッチンカウンターまで這って逃げました。デーンは小さな紙ナプキンを持って確かめに行こうとしていましたが、私はずっと『違うの、本当に大きなクモなの!』『思っているよりずっと大きいんだから!』と言い続けました。それから私たちは皿とグラスを使ってこのクモを捕まえました」

かばんの中ですでに弱っていた

このクモは発見されてまもなく死んだ。バッグの中で殺虫剤処理した衣服と一緒に長時間閉じ込められていたことがクモの死につながったのではないかと、ハルヴォーソンは推測している。

「私が最後にバッグのファスナーを閉めて以来、クモはおそらく40時間はバッグの中にいたはず。その間、トラックでは荷物の山の一番下に置かれ、キガリでは駐車中の暑い車内に置き去りにされていました。その上、衣服の何点かはチンパンジーやゴリラを見るトレッキングツアーに備えてペルメトリン(殺虫剤)処理が施されていました。これが死因となった可能性が高いでしょう」

このクモが死んだ後、夫のデーンはクモを紙ナプキンで包んで水洗トイレに流した。この判断を今では後悔しているとハルヴォーソンは語る。

「今にして思えば、このクモの種を特定するために冷凍保存しておけばよかったなと。私たちは普段ならクモを生きたまま屋外に逃がしてやりますが、新種の可能性がありましたし、ロサンゼルスの生態系にこのクモを放つリスクを冒したくはありませんでした」

ハルヴォーソンは種が特定されることを期待して、クモの写真をオンライン掲示板「レディット」のスレッド「r/spider」に投稿した。「私はクモの専門家ではありません。当初写真を投稿したのは種を特定するためでした。でも、この投稿は私の予想をはるかに上回る注目を集めることになりました」

南アフリカにあるフリーステート大学のチャールズ・ハッダッド准教授(動物学・昆虫学)は、写真からクモの種を特定する難しさについてコメントした。本誌の取材に対し、「体の姿勢からするとアシダガクモのようだが、眼や背中の特徴を見なければ確信を持てない」と語った。種を識別することはできなかったが、未知の種を絶対に野生環境に放たないことが重要だとハッダッドは警告した。

ハルヴォーソンはこの一件をカリフォルニア州食料農業省(CDFA)に報告した。さらに、米国税関とターキッシュエアラインズにも追加で報告する予定だ。ただし、問題のクモの死骸が手元にない以上できることはほとんどない。

何よりハルヴォーソンは、この一件がきっかけとなって人々がウガンダを訪れることをためらうべきではないと強調した。

「1匹のクモのせいでウガンダを旅行の候補地から外す、などとジョーク交じりに語られているのを見ると悲しくなります。私はウガンダを訪れて素晴らしい時間を過ごしましたし、向こうにいる間はこうしたクモを一度も見ませんでした。国立公園でのゴリラトレッキングから地元の集落訪問まで、この国は驚くべき体験を提供してくれます」と、ハルヴォーソンは述べた。

(翻訳:ガリレオ)

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