6月30日、 フランス国民議会(下院、577議席)選挙の第1回投票が行われ、出口調査によると、マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」が第1勢力になる見通し。写真は同日、エナンボーモンに集まったルペン氏の支持者(2024年 ロイター/Yves Herman)
フランス国民議会(下院、577議席)選挙の第1回投票が30日に行われ、出口調査によると、マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」が第1勢力になる見通し。左派連合が2位で、マクロン大統領の与党連合は3位にとどまる。最終的な結果は1週間後の決選投票で判明する。
イプソス、イフォップ、オピニオンウェイ、エラベの出口調査ではRNの得票率は約34%。左派連合「新人民戦線(NFP)」は約29%、与党連合は20.5─23%と予想されている。
出口調査の予想は選挙前の世論調査とほぼ一致している。
ただRNが政権を獲得できるかどうかは、今後数日間の対抗勢力の政治的駆け引きに左右される。過去には、中道右派と中道左派の政党が組んでRNを政権から遠ざけてきたが、「共和戦線」として知られるこの協力関係はかつてないほど確実性を失っている。
第1回投票で過半数を獲得する候補者がいない選挙区では、上位2人に加え、有権者の12.5%の票を獲得した候補者も決選投票に進む。
第1回投票の投票率の高さを踏まえると、決選投票で3勢力が対決する選挙区は記録的な数になる可能性が高く、専門家によるとRNに有利に働く見通し。
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