亡くなった胡友平さん=蘇州市公安局のサイトから

 中国江蘇省蘇州で日本人学校のスクールバスを待つ日本人母子らが中国人の男に刃物で切り付けられた事件で、重体となっていた中国人女性が亡くなったことが分かった。蘇州市公安局が27日にホームページ上で公表した。

 市公安局によると、女性は蘇州市姑蘇区在住の胡友平さん(54)で、24日午後4時ごろ、蘇州市内のバス停で刃物を持った人物を発見した際に止めに入り、複数回刺されたという。

 胡さんはバスの案内係で、男がバスに乗り込もうとした際、阻止したという情報もあり、日本や中国のSNS(ネット交流サービス)上でも胡さんの回復を願う声が多数投稿されていた。

 公安局は、自らの身を顧みず、多くの人が被害に遭わないよう勇気ある行動を取ったとして、市政府に対して「正義と勇気の模範」の称号の申請をしたと発表した。【北京・岡崎英遠】

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