6月27日、米疾病対策センター(CDC)は、2024─25年の予防接種キャンペーンで、最新の新型コロナウイルスワクチンを生後6カ月以上の人に、以前の予防接種の有無に関係なく接種するよう推奨した。ペンシルバニア州シュウェンクスビルで2022年撮影(2024年 ロイター/Hannah Beier)
米疾病対策センター(CDC)は27日、2024─25年の予防接種キャンペーンで、最新の新型コロナウイルスワクチンを生後6カ月以上の人に、以前の予防接種の有無に関係なく接種するよう推奨した。
外部専門家からなる諮問委員会も、米食品医薬品局(FDA)が承認した改良型ワクチンの生後6カ月以上の人への使用を全会一致で推奨している。
FDAは今月、ワクチンメーカー各社に対し、今年の新型コロナワクチンでは、これまで対象にしていたJN.1変異株ではなく、可能であればKP.2変異株を対象にするよう要請した。
米モデルナとノババックスは今秋の接種シーズン向けにJN.1変異株を対象とする改良型ワクチンの申請を行っている。ノババックスはFDAの認可が下り次第、改良型ワクチンを提供するとし、このワクチンはKP.2、KP.3変異株を含む複数の変異株に有効だと述べた。
ファイザーはFDAを含む世界の規制当局と将来のワクチンの組成を評価するために協議を行っているという。
モデルナは秋の接種に間に合うように改良型ワクチンを準備できると述べた。ファイザーと提携先の独ビオンテックは、承認を獲得次第、改良型ワクチンを供給できるという。
米国では今年初めはJN.1変異株が優勢だった。ただ、CDCのデータによると、JN.1変異株は6月22日までの2週間における感染者の4.4%にとどまった。これに対し、KP.2は感染者の約20.8%、KP.3は33.1%をそれぞれ占めた。
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