北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は6月27日、同国が複数の弾頭を搭載したミサイルの開発を目的とした重要な実験に成功したと報じた。2022年7月、軍事境界線の非武装地帯(DMZ)で撮影(2024年 ロイター)
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は27日、同国が複数の弾頭を搭載したミサイルの開発を目的とした重要な実験に成功したと報じた。
実験は固体燃料式中長距離弾道ミサイル用の第1段エンジンを使って26日に行われたという。
韓国軍は26日、北朝鮮が発射したミサイルが極超音速ミサイルで、空中で爆発したと分析していた。
韓国軍合同参謀本部の報道官は27日の会見で「北朝鮮がきょう、何か明らかにしたが、単なる欺瞞と誇張の手段だと考える」と述べた。
KCNAは、ミサイルはあらかじめ設定された3つの標的に正確に誘導された弾頭を分離することに成功したと説明。「目的は複数の弾頭を使用して個々の標的を破壊する能力を確保することだった」としている。
ウクライナのクリミア攻撃を非難
これとは別のKCNA報道によると、北朝鮮の強純男国防相はウクライナが米国から供与された地対地ミサイル「ATACMS」でクリミアを攻撃し、少なくとも4人が死亡、151人が負傷したことについて、「人道に対する許しがたい凶悪な行為だ」と非難した。
この攻撃は米国が「トップクラスのテロ支援国家」としての役割をいかに果たしてきたかを浮き彫りにしたと指摘。ロシアからの報復は「最も正当な防衛」になると述べた。
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