襲撃発生後に立ち上る煙=ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラで2024年6月23日、Golos Dagestana・AP

 ロシア南部ダゲスタン共和国の首都マハチカラとデルベントで23日、ロシア正教会の教会やシナゴーグ(ユダヤ教会堂)などが武装勢力に襲撃され、警察官や教会関係者ら少なくとも17人が死亡し、25人以上が負傷した。インタファクス通信などが伝えた。

 ロシア連邦捜査委員会はテロ容疑で捜査を始めた。インタファクス通信などによると、デルベントでは教会とシナゴーグが、マハチカラでは教会と交通警察の詰め所がそれぞれ襲撃を受け、武装勢力と警察の間で銃撃戦となった。教会の司祭や警備員が殺害され、警察官15人が死亡した。治安当局は、これまでに武装勢力6人を殺害したとしている。

 ダゲスタン共和国はイスラム教徒が多い地域。露紙RBKは、襲撃の行動や叫び声などから「テロリストはイスラム主義のテロ組織に属している」との捜査関係者の話を報じた。【モスクワ山衛守剛】

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