日本館の出品作家に選ばれた毛利悠子さん(右)とキュレーターを務めるイ・スッキョンさん=12日午後、東京都新宿区

イタリアで2年に1度開かれる現代美術の祭典、ベネチア・ビエンナーレ国際美術展の関係者向け内覧会が17日始まった。20日に開幕し、金獅子賞(最高賞)などの授賞式も行われる。

日本館は、廃材や日用品を使い、重力や空気の動きなど目に見えない力を感じさせるインスタレーションを手がけてきた現代美術家の毛利悠子さん(43)が出展。展示の企画を担うキュレーターは韓国人のイ・スッキョンさん(54)が務める。同館の展示を主催する国際交流基金(東京)によると、外国人キュレーターは日本館として初めて。

第60回となる今回の総合テーマは「外国人はどこにでもいる」。移住者や亡命者、難民の他、迫害されたり、芸術界の周縁に追いやられたりしてきた性的マイノリティーや先住民のアーティストの作品に光を当てる。一般公開は11月24日まで。(共同)

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