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<自分のペニスサイズに不満がある男性は「銃を持つことで満足感を得る」という説が覆された>
自分のペニスの大きさに不満がある男性ほど銃を持ちたがる――。そんな説を覆す研究結果を、テキサス大学サンアントニオ校の社会学研究チームが発表した。
この研究によれば、自分の男性器の大きさに満足している男性の方が、銃を持つ割合は多かった。つまり、ペニスサイズの不安感と銃の保有を結び付けてきた長年の仮説は不正確だった可能性がある。
「銃は明らかに男根の象徴であり、明らかに男性性と関係している」と論文では記している。「だが我々の研究によると、ペニスサイズの不満は心の健康状態とは無関係だった。銃保有の心理に関する理論は、特に自分のペニスに悩みや不満を抱える男性ほど埋め合わせの手段として銃を持つという主張において、一貫して破綻している」
研究チームは2023年の「男性性、性的健康、政治」に関するアンケート調査のデータを分析し、米国の18歳以上の男性1840人の回答をサンプルとして利用した。本誌は論文筆者にコメントを求めている。
アンケートでは、完全勃起した際の自分のペニスサイズに関する満足度をランク付けしてもらい、ペニス増大の手段を使ったことがあるかどうかを尋ねた。
さらに、銃またはミリタリーライフル保有の有無を質問し、持っている場合は保有数を答えてもらった。
調査の結果、銃を保有していた男性は43%、ミリタリーライフル保有は11%で、何らかのペニス増大を試したことのある男性は7%にとどまった。
一般的な見方とは裏腹に、自分のペニスサイズに対する不満が少ない男性、つまり、自分のペニスに満足している男性ほど、銃を持つ人は多かった。
具体的には、ペニスサイズに対する不満度が1段階高くなるごとに、銃を持つ確率は11%減っていた。ミリタリーライフルに限ると20%の減少だった。
ペニスサイズの不満と銃保有との関係は、18~29歳と45~59歳の男性が最も強く、60歳以上の男性は最も弱かった。
銃の保有には別の要因が関係していることも分かった。異性愛の男性や肥満の男性の方が銃を持つ割合が高く、南部に住む男性、昔ながらの男らしさを自認している男性ほど銃を保有する傾向があった。
論文は学術誌「American Journal of Men's Health」に掲載されている。
(翻訳:鈴木聖子)
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