自爆テロがあった現場付近で警戒にあたるアフリカ連合ソマリア平和維持部隊(AMISOM)の兵士=モガディシオで2021年11月11日、ロイター

 国際移住機関(IOM)は11日、イエメン沖で密航者を乗せたボートが転覆し、少なくとも49人が死亡、140人が行方不明になったと発表した。死者には女性31人と子供6人も含まれているという。

 発表によると、ボートは9日未明、密航者260人を乗せて東アフリカ・ソマリアの海岸を出発し、10日に転覆した。乗っていたのはソマリア人115人とエチオピア人145人で、このうち90人が女性だった。

 アフリカでは貧困や内戦による混乱などから、欧州や中東を目指す密航者が相次いでいる。イエメンでも内戦が続いているが、近年はソマリアからアデン湾を通ってイエメンに上陸し、サウジアラビアなどの湾岸諸国へ渡るルートを選ぶ密航者も少なくない。

 IOMによると、2023年は9万7200人がソマリアなどからイエメンに渡った。だが海難事故も相次いでおり、このルートでは14年以降、1860人が死亡または行方不明になっている。【カイロ金子淳】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。